介護の本音  |

介護体験談「もっと早く介護付き有料老人ホームへ入れればよかった・・」

1年前まで私は自宅で97歳の母親を面倒を見ていました。一番気を使うのは三度の食事です。歯が入れ歯のため、なるべく柔らかいものををと、全て、圧力鍋で調理。栄養に偏りがないように、でも好きなものを入れながら、調理するのは大変です。食事中も嚥下に気を付けます。側で見守っていないと詰まらせることがあるからです。

そして夜の排泄の世話も大変でした。パッドをしているのでトイレには行きませんが、時間がきたら取替えます。パッドをしていると空気の通りが悪く、お尻がかぶれたり、褥瘡を起こしやすくなるので、それに注意をします。褥瘡にはまた寝ていることが多いので、2時間か3時間置きに体位を変えます。

まだものにつかまって歩けるので普段は、部屋には動かない机や椅子などを置き、手すりを付けて配慮しています。部屋は段差をなくす工事をしてもらい、トイレへ行くのにも段差はありません。ベッドとかタッチアップというつかまって立ち上がる道具は介護保険で借りています。ベッドなど、最新のもので、月1,200円で借りられます。これに、褥瘡を防ぐ、これも最新のマットが800円です。タッチアップは3つ借りていますが、一つ200円です。レンタルできるのは良いですが、毎月の出費はバカになりません。

家族の気力だけでやっていましたが、仕事をしながら自宅介護を続けることに限界を感じ、3年経った時に有料老人ホームへ入居させることを決めました。本人も、内心申し訳ないと思っていたのか、拍子抜けするほどあっさりと受け入れてくれました。個室で環境が良い老人ホームだったというのもあるかもしれませんが、こんなことならもっと早くに老人ホームの門を叩くべきだったと思いました。お金はかかりますが、自宅介護でもお金はかかりますし、なにより仕事に支障がでるのが問題でした。

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もう十年以上昔の話ですが、私の祖母が入居していた老人ホームは、病院備え付きのところだったせいなのか、まるで病院の相部屋のような殺風景なホームでした。それを見ていたこともあり、介護付き有料老人ホームについてはあまりいいイメージがありませんでした。でも、中には完全個室の介護付き有料老人ホームもあるのですね。この大和ハウスグループの運営する「もみの樹」という施設は、完全個室の練馬区の介護付き有料老人ホームです。しかも場所も練馬ということでご家族も会いに来やすいですよね