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専門職大学制度は地方医療の救いになるか

医療従事者が不足しているのはご存知でしょうか?元々、医師も看護師も足りなかったという事実はあるのですが、高齢化社会を迎えるにあたり、ますます必要な医師の数というのは増えています。また、少子化問題も関係しています。医師や看護師になる数自体が減っているのですから。

 

医師の不足もかなり深刻ですが、看護師不足はそれで病院がつぶれたなんて事例も実際にあるぐらい深刻です。看護師はそもそもが離職率も高く、高齢者施設が増えたりして年々需要が増えています。もちろん現在の看護師の離職を食い止める必要があり、業界としてもそのような動きはとっているようですが、一方で未来の看護師たちを確保しなければなりません。今回、その一助として期待されているのが専門職大学です。

 

専門職大学は、短大の創設以降55年ぶりに開設される新しい学業区分です。これまでの専門学校では実践教育が重視されていましたが、一般教養の教育も備えた人材を創出することが専門職大学に求められています。また、大学と同じように専門職大学を卒業することで「学士」の資格が取得可能になります。2017年12月時点での認可申請校数は看護やリハビリテーションなど医療・福祉系の学部・学科が目立っています。これにより、今後地方に医療・福祉系の専門職大学が増えることで、医療福祉系の大学がない地域にも医療を志す人間が増えることが期待されています。

 

そのような医療系専門職の中でも、日本教育財団は一気に三校申請をしており力が入っていることが窺えます。東京・大阪・名古屋に医療専門職大学三校を申請しています。これは元々首都医校、名古屋・大阪医専を専門職大学化する予定のようです。このように、医療福祉専門職大学のように、医療・福祉系分野で専門職大学化が進み、多少なりとも現代の医療従事者不足状況が解消されるといいですね。